お役立ちコラム

レシピを「どこに書いたか忘れる」問題への、身も蓋もない結論

レシピは元々、紙のノートに手書きで記録していた。8年ほど一人暮らしを続ける中で、これが唯一の記録場所だった時期が長い。

ノート→スマホメモ→帰宅後に転記、という二度手間

困っていたのは、ノートを持ち歩けない外出先でふとレシピを思いついたり見つけたりした時だ。その場ではスマホのメモアプリに書き留め、帰宅してからノートに書き写す、ということをずっとやっていた。この転記作業自体がちょっとした手間で、自分自身は何とか継続できていたものの、正直「これを継続できる人の方が少ないのではないか」という感覚がずっとあった。実際、この二度手間が原因で記録自体をやめてしまう人は多いだろうと思う。

一元化して分かったのは「探す時間」より「思い出すコスト」

ノートとスマホメモに分散した状態から、1箇所にまとめる形に切り替えて分かったのは、効果が出るのは「探す時間が減る」ことよりも「思い出すコストが減る」ことの方だった、ということだ。散らばっている状態だと、献立を考える時に「そういえばあの料理、ノートに書いたはず」と記憶を辿るところから始まる。この記憶を辿る作業自体が思った以上に脳のリソースを使っていて、一元化した後にその負荷が消えて初めて、それがどれだけ負担だったかに気づいた。

画像を入れなかった理由(開発の裏話)

レシピを管理する機能を作るとき、一般的には料理の写真を載せられた方が需要はあると思う。実際、自分でも「手順や完成形の見た目がイメージできた方が親切だろう」とは考えた。それでも今のアプリでは、あえて画像機能を入れず、文字だけで記録する形にしている。

理由は単純で、開発・運営にかかる費用の現実的な制約だ。個人でコストを負担しながら運営している以上、画像を保存するためのサーバー費用は無視できない負担になる。自分の場合、もともと「調理手順や完成形は自分の記憶やレシピの説明文からイメージできる」タイプだったこともあり、写真が無くても困らない、という個人的な感覚とも一致していた。なので今は、同じように「文章さえあれば思い出せる」派の人向けに、費用のかからないシンプルな形に絞っている。これは技術的なこだわりというより、個人開発者としての現実的な選択だ。

一元化するなら、続けられる形にする

レシピを一箇所にまとめておくと、献立を考えるときの選択肢が一覧できるようになる。これが案外大きな違いを生む。散らばっていると「そもそも何があったか」を思い出すところから始まるが、一元化されていれば「その中から選ぶ」だけで済むからだ。ただし、それを続けられる形にしておかないと、結局また別の場所に記録が分散していく。凝った入力欄や豪華な見た目より、続けられる手軽さの方を優先する、というのが今のところの結論になっている。

今、実際にどう記録しているか

今のアプリでの記録は、料理名・材料・手順を数行の文章でまとめるだけのごくシンプルな形式にしている。分量は材料ごとに「人数に応じて自動計算する」か「固定量のまま変えない」かを選べるようにしていて、これは買い物と分量計算について書いた記事で触れた気づきをそのまま反映した仕様だ。写真は無いが、その代わりに手順の文章はできるだけ具体的に、動作が想像できる書き方を意識するようにしている。「炒める」だけでなく「中火で2分、しんなりするまで」のように書いておくと、写真が無くても再現しやすいことに気づいたからだ。

結局、レシピ管理に必要なのは豪華な見た目ではなく、後から自分が迷わず再現できる情報量だけなのだと思う。

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