お役立ちコラム

買い物と「4人分に増やす」計算、地味に間違えていた話

一人暮らしの自炊で意外と面倒なのが買い物リスト作りだ。冷蔵庫に何が残っているかを確認せずに買い物に行くと、しょうがとにんにくだけが3つ4つとダブつく。

期限の短いものほど、安さにつられて失敗する

買い物での失敗として印象に残っているのは、シチュー用に買った牛乳などの乳製品や、日持ちのしない卵、その他「期限が近いから」という理由で割引されていた食材を、安さにつられてつい買ってしまうパターンだ。この手の食材は往々にして、その日のうちに使い切る計画までは立てておらず、結果として冷蔵庫の中で賞味期限がさらに短くなっていく。

効果があったのは「作る予定のレシピを先に全部決めてから、必要な材料をまとめて洗い出し、家にある分を差し引く」という順番だった。当たり前のようだが、忙しい日ほど「行ってから考える」買い方になりがちで、この順番を守れていないことの方が多かった。

2人分を3倍にして、6人分作ろうとした日の失敗

分量の計算でも、うっかり間違えていたことがある。2人分のレシピを人数分だけ単純に3倍にして6人分を作ろうとしたことがあった。醤油やみりんなどの調味料もそのまま3倍にしたのだが、照り焼きのように煮詰めて汁気を飛ばすタイプの料理だと、想定していたようには煮詰まらず、全体が水っぽくなってしまった。加熱時間や鍋の大きさが人数分の倍率に比例するわけではない、ということを、この時初めて実感として理解した。

大手レシピアプリへの違和感が、機能のきっかけになった

もともとは大手のレシピアプリを見ながら自炊をしていたのだが、そこでずっと引っかかっていたことがある。家庭ごとに味の濃さの好みは違うし、家族構成によって適切な食数や量も変わるはずなのに、多くのレシピアプリの「人数を変更する」機能は、材料をすべて単純に比例計算しているだけだった。醤油や塩のような調味料をそのまま倍量にすると味が濃くなりすぎることが多く、逆に香りづけのしょうがやにんにくは倍量でも問題ないことが多い。つまり、材料によって「人数に応じて増やすべきもの」と「そうでないもの」が本来は混在しているはずなのに、それが一律に扱われていることにずっと違和感があった。

この違和感が、今のアプリで「材料ごとに、人数に応じて計算するか、固定量のまま変えないかを選べる」仕様を作った直接のきっかけになっている。地味な機能だが、これを使うようになってから、6人分のつもりが水っぽくなる、といった失敗はほぼ無くなった。

買い物リストも、同じ発想で作っている

分量の失敗を経て、買い物リストの作り方も見直した。作る予定のレシピをすべて確定させてから必要な材料を洗い出し、家にある分を差し引いて過不足だけをリスト化する、という手順を徹底するようにしている。これも元をたどれば、レシピアプリの「人数変更」機能への違和感と同じで、「本来は個別の事情を考慮すべき作業を、雑に一括処理してしまうと失敗する」という気づきの延長にある。

買い物も分量計算も、面倒に見えて実は「先に決めてから動く」だけで失敗のほとんどは防げる。行き当たりばったりを減らすことが、結局は一番の時短にもなっている。

← お役立ちコラム一覧へ戻る